地頭とは「じあたま」と読みます。
答えのない問題を解いていく力がある、知的好奇心の有効活用ができるという意味でつかわれます。
学生であれば、今までに出題されたことのないような問題も解こうとチャレンジして解いていくような力です。
応用力や活用力ともいいかえることができますね。
この力、社会で必要とされているのですが、どうやって鍛えられるのかまとめました。
また、参考になる地頭に関する本も紹介していきます。
地頭を鍛えるとどうなるか
最近耳にする地頭(じあたま)。
学校の成績がいい=頭がいい わけではないといわれています。
入試にも徐々にその傾向が表れてきています。
単純に計算や暗記すればできるような問題ではなく、それをいかに使えるかを問う問題です。
同じように基礎を覚えた子でも、応用問題まで解ける子と解けない子が出てきます。
この差は「地頭」にあります。
「地頭」を鍛えると応用問題を解けるようになる、見たこともない問題にもチャレンジできるようになります。
社会においては、仕事は効率化し、キャリアアップできるのだとか。
つまりは、知識だけを膨大にためておくだけでなく、その知識を問題を解決するためにきちんと使うことができる能力ということでしょうね。
難しい問題につきあたったとき…「あ、もう無理だ。答え教えて」ではなく自分で考えようとする。
マニュアル通りではない頭の使い方ができる、というわけですね。
社会に出たときにいつでも正解があるわけではありません。
自分で考え、自分なりの答えを探って行かなくてはなりません。
社会に通用する「頭の良さ」=地頭 となります。
地頭を鍛えれば、成績もあがります。
それではこれはどうやって鍛えていったらよいのでしょう。
地頭を鍛える方法って?
ただひたすらに暗記して知識を詰めるだけでは地頭は鍛えられません。
次のようなステップで鍛えていきましょう。
小さな違いに気づくようになる
普段の生活ではたくさんの違いがあります。
お家の人は、今日の通学路で何が違ったことがあったのか、散歩していて違ったことがあったかを聞いてみましょう。
「猫がいたよ!」「アリがいたよ!」
そんなことでもかまいません。
毎日の小さな疑問点を積み上げていくことが大切です。
気付く力を養うことは重要なのです。
疑問を分析する
小さな疑問を「どうして?」という視点から分析してみるとさらにステップアップできます。
先程通学路で気がついた「アリがいたよ!」について
「どうしてアリがいたのかな?」と尋ねてみます。
子供は一生懸命考えるでしょう。
「食べあったから!」「暖かくなったから!」
その答えはどちらでも構いません。
大切なのは、原因に対する答えを自分で考えることなのです。
日々こうやって小さなことに疑問をもち、自分なりに分析する訓練が
地頭を鍛えるために必要なのです。
このように、何気ない日常のシーンから地頭力は身につきます。
特に何の準備も必要ではありませんから、今すぐに始めることができるのです。
この考え方はいろいろなことに応用できます。
例えば日々の対人関係の一シーンを例にすると…。
「どうしてAくんは怒ってたのかな?」
彼の行動には理由があったはずです。
また自分に対しても使ってみると…。
「どうして算数が苦手なのかな?」
そうして解決する手立てを一緒に考えてみましょう。
こうして地頭が鍛えられていくのです。
地頭を鍛える本 これだけは読みたい厳選3冊!
地頭を鍛えるための本をいくつかご紹介します!
ぜひ一読して、地頭を鍛える参考にしてください。
独特の方法が知られている齋藤氏の本。
勉強ができる=頭がいい ではない。
それでは、どのような勉強方法がいいかを上げています。
もちろんただの方法論ではなく、何のために学ぶのか、学ぶとどうなるかという勉強の根本的な疑問にも答えます。
『地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」』(東洋経済新報社)細谷功
いくつか地頭に関する著書がある細谷功氏の本。
地頭とは何か?
「結論から」「全体から」「単純に」考える思考力。
考える力を向上させたい学生やビジネスマンは一読するのがおすすめです。
細谷氏の地頭についての著書はいくつかあるので、読みやすそうなものから手に取ってみると良いでしょう。
地頭において、子どもを対象にしたおすすめ本があります。
『12歳までの読み聞かせが子どもの「地頭」をつくる!」』(WAVE出版)ランディー由紀子
0~12歳までにどんな本に出会えるかで将来は変わる!と説くこの本。
なによりも読書は地頭をつくるとの論も多いですね。
12歳まで読み聞かせるなんてこともなかなかないですが、「本を読みなさい!」と言っても難しいですよね。
この本の実践法で、読み聞かせてみるのがおすすめです。
地頭を鍛えるために
地頭は、日々の疑問をもつ能力や分析力、想像力などがものをいいます。
ただ成績が良いだけでなく、役立つ頭の良さ「地頭」を鍛えるために、日常にすこしづつでも取り入れて行きたいですね。