妊娠中毒症に注意!とは言われるものの、その症状の原因は何なのでしょうか?
症状はいつから現れるのでしょう?
また、妊娠中毒症の症状の初期にはどのようなものがあるのでしょうか。
妊娠中毒症の症状が出る原因とは
妊娠中毒症とは、高血圧・尿たんぱく・むくみのうち1つ、もしくは2つ以上の症状が妊娠後にみられる場合をいいます。
現在では妊娠高血圧症候群という名前にかわっています。
また、むくみは項目からはずされています。
原因の前に、まずどのような症状が2つ以上あると妊娠中毒症とされるのかを少し詳しくみてみましょう。
高血圧
妊娠中は赤ちゃんに栄養を送っています。
そのため、ママの血圧は妊娠前よりも少し高くなります。
妊娠中の高血圧は最高血圧が140mmHg 以上、最低血圧が90mmHg以上のことをいいます。
尿たんぱく
妊娠中は腎臓機能が低下してたんぱくが漏れやすくなります。
検査では試験紙に尿をつけて尿たんぱくをしらべます。
15mg/dl(-)、15~30mg/dl(±)で陰性、30mg/dl以上(+)で陽性となります。
むくみ
妊娠中毒症の場合のむくみは、一晩休んでもむくみがとれないのが特徴です。
妊娠後期には血液循環が増えて、むくみが起きやすくなります。
妊婦の約30%にむくみがみられます。
原因はいったい?
妊娠中毒症の根本的な原因については、はっきりとはわかっていませんが
子宮や胎盤の血行が滞り、ストレスや過労、アレルギー、塩分の過剰摂取などが深く関係していると言われています。
又、妊娠にうまく対応できない人にも多いと考えられています。
たとえば、なりやすい人として
・超尿病、高血圧、腎臓病の人
・極端な体型の人
・ハードな仕事やストレス、睡眠不足がある人
・35歳以上の高年初産と15歳以下の若年出産
・多胎妊娠の人
・過去に妊娠中毒症だった人
のような人が挙げられます。また、
・急な体重の増えすぎ
・塩分の取りすぎ
などは、妊娠中毒症発症のリスクを高めます。
体重増加は妊娠期間で10キロ以内、一日に10グラムの低塩分食、というのはこのためです。
私は、第一子の時に尿たんぱくが出て、体重と塩分濃度に気を付けるよう言われました。
塩分濃度を下げるには、外食をしない、スープを多く飲まない、に気をつけ、さらに酸味とスパイスで塩分控えめにしました。
カロリーも間食を低カロリーのものにすることで、乗り切りました。
2週間もすると数値が安定してきたので、安心しました。
妊娠中毒症の症状はいつから出るの?
妊娠中毒症の症状は妊娠32週以降が多いのですが、重症化しやすいのは32週未満の「早発型」と言われる場合です。
重症化した場合は、血圧の上昇や尿たんぱくに加えて、脳出血や子癇(しかん)と呼ばれるけいれん症状、腎臓・肝臓機能の障害などがおこります。
最悪の場合は、HELLP(ヘルプ)症候群と呼ばれる肝機能障害、溶血を伴う異常が起こります。
もちろん、胎児への影響もあります。
・胎児の発育が栄養不良のために悪くなる
・低出生体重児といわれる体重がすくない赤ちゃんが生まれる
・赤ちゃんが生まれる前に胎盤からはがれてしまう
・お腹の中で急に赤ちゃんが死亡してしまう
などが考えられます。
このような状態になると、帝王切開によってできるだけ赤ちゃんを早く体外に出す必要があります。
妊娠中毒症の症状として初期にはどういうものが出るのか?
妊娠中毒症の症状で、初期はどのようなものがあるのでしょうか?
自覚がある場合もない場合もあるようです。
自覚がある場合には、むくみ・動悸・目がチカチカする、頭痛などがでることがあります。
この動悸や目がチカチカする、頭痛などは高血圧の症状です。
そのほかにも、吐き気や腰痛、倦怠感、ねむけなどがあります。
倦怠感やねむけは、つわりにもある症状ですので見逃してしまうこともあるようですから注意が必要です。
又、血圧が上昇しているかどうかがポイントなので、毎日血圧を測ることが早期発見につながります。
病院では、血圧降下剤やカロリ-・塩分を控えるための管理入院などが行われます。
そうならないために、予防として行いたいのはストレスをためない、適度な運動をするなどです。
さらに塩分濃度を10グラム以下にする、水分はとるようにする(カフェインはなるべくとらない)ことが必要です。
食材では良質のたんぱく質をとることや、カルシウムやビタミン類をとるようにします。
まとめ
妊娠中毒症は悪化すると母子ともに影響があります。
妊娠したら、塩分・カロリーに気を付け、安定した生活を送ることがおすすめです。
こまめに血圧をはかって、早期発見に努めたいですね。