青森恐山大祭イタコの口寄せ

青森の恐山へ向かうには、どのようなアクセスが良いのでしょうか?
また、恐山の大祭といえば何が行われるのでしょうか。
恐山といえば、有名なイタコの口寄せではどんなことが聞けるのか体験談をまとめました。

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青森恐山へのアクセス

青森県の東の半島、下北半島のまさかり部分に位置する日本三大霊場のうちの1つが恐山です。
あの世の入り口ともいわれますが、そこへのアクセスはちょっと不便です。
まぁ、あの世がそんなに近くても…ということなんですがね。

 

青森恐山へのアクセスは、青森市内から車では4号線と279号線で3時間ほどかかります。

陸奥湾沿いははまなすベイラインといってまっすぐで行きやすい道路ですが、そのあとは山道になりますので運転には注意が必要です。

 

電車で行く場合であれば青森市から、もしくは八戸市から陸奥湾をのぼり下北駅まで行きます。

オススメは観光気分を盛り上げるリゾート列車が、景色もよくて最高です!
ローカル線を使ってもいいのですが…各駅停車だとちょっと時間はかかりますね。

 

青森からならリゾートあすなろ下北号で1時間40分ほど、八戸からならはまなすベイライン号で1時間40分ほどとなります。

下北駅からは下北交通のバスで恐山行に乗り、40分ほど(800円・冬季閉鎖につき注意)で到着となります。

 

恐山は、5月から10月までの期間しか行くことができないので確認してから計画をたてましょう!

イタコのイベント 恐山大祭とは?

恐山には年二回、大祭と呼ばれるものがあります。

夏は7月の20日くらいか5日間、秋は10月上旬の3連休に開かれます。

夏の大祭のほうが大きく注目度も高いので、大祭を見るのであれば7月のほうがオススメです。

 

この大祭には、亡くなったものの供養と、イタコの口寄せを聞きに全国から多くの人が訪れてます。

イタコの口寄せは、亡くなった人をあの世から降ろしてもらうことで話を聞くことができるというもの。

 

たくさんの行列ができるので、口寄せをしてほしい場合は早めに並ぶ必要がありそうです。

例年2万人以上の参拝客が来るということで、その行列はすごいことに…。

 

イタコは修行を経て亡き人の言葉を伝える、占い・予言を行う女性なんです。
イタコは常に恐山にいるわけではなく、この大祭の時に青森県各地から集まってくるのです。

 

昔から青森では「カミサマに聞く」ということが時々行われており、それはイタコに先祖の霊を降ろしてもらうということです。

子供が病弱でどうしたらいいか、新しい家はどこに建てたらいいか…などなど。相談事を祖先にするのです。

 

自分に近しい人が亡くなってしまうとその人をイタコに降ろしてもらい、話を聞くことができるのです。

 

イタコは会話をするというより一方的に話すことも多く、また、お願いした人物以外が降ろされてしまうこともあるそうで…。

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とにかく、亡くなったあの世の人に聞きたかったことを聞ける、そんなことができるのがイタコなのです。

 

大祭ではいたるところに風車が回っており、恐山独特の砂と岩がゴロゴロしてどこか異世界のような雰囲気をかもしだしています。

恐山は水子供養として有名なところで、あちこちに積まれている石は子供を弔うために両親が積んだものなんだそうです。

 

この石を積む、というのはこんなお話が元になっています・・・

幼くして亡くなった子供は、両親を不幸にした罪で地獄に落とされてしまいます。

自分の背丈よりも石を高く積むことができたら、成仏できるといわれ必死に積むのです。

が、高くなったころに鬼が持っている鉄の棒で崩してしまい、また一から積むことになるのです。

 

この地獄の鬼を追い払ってくれるのが地蔵菩薩で恐山の本山は「延命地獄菩薩」という仏さま。

恐山を地獄の賽の河原に見立て、その石を両親が積むことで亡くなった子供を弔うという風習が根付いたようですね。

 

恐山の大祭ではイタコが集まるだけではありません。

祖先や新しい仏になった人の供養・無病息災・家内安全を祈願する「大般若祈祈祷会(だいはんにゃきとうえ)」が行われます。

また、亡くなった人たちを供養する「大施餓鬼法要」も行われます。

恐山には死後の霊魂が常住すると信じられており、どこか硫黄の煙とともに霊的な流れを感じさせる何かがあります。

恐山のイタコの体験談

青森に住んでいると、イタコやカミサマの話はよく聞きます。

最近はあまり聞きませんが、私の祖母のあたりまでは青森市内に住むイタコもいたらしく「イタコに降ろしてもらう」はよくあった話だったようです。

祖母は、イタコに口寄せしてもらうのが好きで(?)よく自分の親や幼くして亡くした娘を降ろしていてもらっていました。

特別なものというよりも、占いに行くくらいには身近なことだったのでしょうね。

 

私もよくそのイタコに口寄せしてもらった話を聞かされて育ちました。

祖母には、戦時中満州で2歳で亡くなった娘がいて、やはり悔いが残るのか降ろしてもらったこともあったそうです。

 

娘はイタコに憑依し、
「あのまま生きていても私は19歳で死ぬ運命だったの。19歳で死ぬなんて、母さんも情がうつってつらいでしょ?
だから、2歳で死んで良かったのよ。2歳の私は綺麗だったでしょ?
母さん、私のお墓に赤い鼻緒のゲタをくれてありがとう。私、空から鳥の姿になってみていたの。
母さんの頭の上を3回まわったのだけど、気づいた?」

と言ったのだそうです。(本当はイタコはなまりが強いのですが、標準語にしています)

確かにお墓に赤い鼻緒のゲタを添え、その時には頭上に鳥が飛んでいた、との祖母の話です。

 

ある時には自分の亡くなった母親を降ろしてもらい、その最中に父親が降りてきてしまったこともあるとか。

父親は「いつ自分を降ろしてくれるのかと思って待っていたが、いつまでたっても降ろしてくれないのでとうとう降りてきてしまった」
と言ったとのこと。

なんだかあの世に行ったにしては人間臭い話だな…と思っていたのですが、祖母は父親にかわいがられていたそうでそれもあるかなとも思えます。

まとめ

三大霊場の一つ、恐山へは普段行ってみてもそのどこか隔絶された空気を感じることができます。

せっかく行ってみるのなら、大祭の時というのも先祖の供養や家内安全に良いでしょう。

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